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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

久々に関東へ★★NEW

久々に関東へ

旅行期間:平成25(2013)年3月14日(木)~3月17日(日)
訪問標的:相互直通乗入関連の記念切符、関東近郊の私鉄

【プロローグ】

 東横線の渋谷が地下化され、副都心線を介した5社による直通乗入開始と聞き、元東急沿線居住者の血が騒ぎます。16日の乗り入れ開始以外にも、15日に渋谷駅がらみの記念切符が出るなど、日が近くなってから出てくる情報に振り回されますが、とりあえず15日の朝に切符を買いに行くことにしました。

【前夜祭】豊橋~渋谷

 直通運転開始前日の15日も記念切符が東横線・渋谷駅で発売されるとのことですが、注目のイベントだけに油断は禁物です。歳を取ってきてからは避けていた、夜行バスに登場願うことになります。渋谷に朝5時台に着くバスをと探してみたのですがこれが案外無いもので、新宿で降りる便にするか迷いつつ結局、直接渋谷に着く豊橋駅からの「ほの国」号に乗ることにしました。うちから豊橋に出るまでが面倒くさく、その上夜行、そんでもって4列シートと重なる悪条件に初日から不安でしたが、乗ってしまえばなんとかなるもので、ときどきまどろみながらバスは東へ進みます。

【2日目】渋谷~新宿~銚子~池袋~坂戸

 渋谷マークシティという、私が渋谷を通学で通っていたときには無かった施設でバスを降ります。迷いながら東横線の駅へ向かうと、なんと長蛇の列IN朝の5時30分。さすが大都会、東京。途中、「もう買えるかどうかわかりません」アナウンスが流れたりしてヒヤッとしましたが、1時間半ほどで購入できました。めでたし、めでたし。

 さて、今日は朝が早いので有効に1日を使うことができます。当初の予定では、新宿から伊勢崎へ行くバスを利用してわたらせ渓谷鉄道を訪問、というプランを描いていました。しかし、いくらさまよっても出てくるのは、京王関連の中央高速を使うバス便の乗り場。わたらせは明日、鉄道利用で訪問することにして、千葉県の古い駅舎を訪ねつつ銚子電鉄を訪問することにします。銚子電鉄は1度訪問していますが、天気が非常に悪く思ったように活動できなかったので今回再訪問です。さまよえる土地、新宿をあとにして千葉乗換えで銚子を目指しつつ、横芝で下車。あれ?ネットで見たのは瓦屋根だったような。残念ながらスレート板とでもいうのでしょうか、板状の屋根になっていて私の範疇からはちょっと外れてしまっていました。残念。そんな残念さも相まって夜行明けの体がしんどくなってきました。もう帰ってホテルで寝ようかと思ったりする私がいましたが、もう一人の私が、「せっかくここまで来たのに。銚子まであともう少し。次は、なかなか来れないぞ。」と叱咤。続行の特急に乗って銚子へ向かいます。
 銚子電鉄はそこそこ本数があるので、ほどなく銚子駅の銚子電鉄ホームにやってきた丸ノ内線カラーの車両に乗車。今日は天気が良いので、前回訪問時とはやはり印象が違います。まずは終点の外川を目指します。雑草が生えた路盤と細く見えるレールに揺られて、外川着。早速、駅舎の撮影をしようとするのですが、先客がいます。30分に1本程度電車があるので1本遅らすことにして、駅から海を目指してぶらぶら歩きます。宮脇俊三さんもここの駅を訪れたときは、街を歩かれたように思います。昼下がりでのんびりした中、海べりへの坂道を行ったり来たりしました。
 前回、悪天で思ったように写真が撮れずすぐに退散した外川の駅舎をカメラにおさめ、銚子方面へ戻ります。特に訪問するところは決めておらず、迷いながら笠上黒生で下車。ここは木造駅舎の本にも収録されていましたが、素朴な駅で素敵です。
 ところで、外川駅で買い求めた銚子ゆきの硬券が今まで見たことの無い地色のものでした。が、しかし、私がきちんと伝えなかったので、券面にチケッターを押されてしまいました。チケッター押してないのが欲しい、と言うことができなかった私は失意のまま外川駅をあとにしたのですが、やはりその券の存在が気になります。笠上黒生では、その券はありませんでした。犬吠でもありませんでした。もう1回外川へ戻るのも恥ずかしいしなあと考えていると、観音にありました。さらにその後、歩いて行った仲ノ町にもありました。いやあ、こちらの意思を伝えるのって難しいですね。とまれ、想っていたブツを手に入れることができ安堵しながら、銚子駅をあとにします。
 銚子電鉄で結構ゆっくりしていたので、東京方面へ戻るのが遅くなってしまいました。今日のお宿は坂戸です。帰宅ラッシュが始まる前に、早く23区を離脱しましょう。池袋から東上線で坂戸へ。東京に10数年もいたくせに、東上線はまったくの初乗車だったりします。さすが東京圏で、私の前に立っていた人は坂戸近くまで立ちっぱなしでした。座れないのに慣れているのでしょうか。田舎者からすると驚きです。

【3日目】坂戸~川越~高崎~わたらせ渓谷鉄道~神田

 今日は、メインの目的の相互直通乗入初日でございます。あわせて発売される記念乗車券がお目当てなのですが、どこで買おうか迷いました。渋谷はものすごく混みそうだしと思って応募した東京メトロの抽選には、みごとに外れてしまいました。所沢も候補だったのですが、他のところへ移動するのに一度都区内へ出る必要がありそうで、券購入後が面倒くさい。確実に買えそうで、関東北部へ移動するのにラクそうな坂戸に白羽の矢が立ったのでした。
 坂戸駅には4時半過ぎに到着。すでに先客が何人かいますが、このくらいの人数だったら楽勝です。殺気立つこともなく、5時過ぎに窓口が開いて無事購入。記念のメダルも1つ買いました。
 このあとですが、昨日行きそびれたわたらせ渓谷鉄道を訪問します。過日訪れた川越でJRに乗り換え、大宮からは新幹線でワープして高崎へ。休日の初発便ということで、新幹線は結構混んでいましたが、3人席の真ん中に身を落ち着けることができました。
 桐生駅では一旦改札を出て、フリー切符を券売機で購入。一路、足尾へ向かいます。足尾駅は以前来たことがあるのですが、駅舎の写真をまったく撮っておらず悔しい思いをしていたところです。今日ようやくその悔しさを晴らすときが参りました。あまり記憶に残っていなかったのですが、長いトンネルを抜けた後の路線の後半は、渓谷に沿って走る美車窓の区間だったのですね。足尾駅では撮影もそこそこに徒歩で通洞駅へ。ここの駅舎も気になっておりました。これで、長年おもい焦がれていた足尾、通洞両駅舎の写真を撮ることができました。
 ただ、まだ線内には神戸、上神梅という素敵駅舎が存在しています。箱根の関から西に住む私には、群馬・栃木まで来る機会はなかなかありません。が、両駅とも午後のほうが光線状態が良さそうです。そのため、線内を行ったり来たりして時間をかせぐことにします。一旦、相老駅まで戻ります。ここでは駅前整備を記念する入場券を買うことができました。そこから折り返し、神戸まで。神戸では観光客の姿もちらほら見られ、鉄道と観光を結び付けた利用もあるのだなと感じさせられました。昨日の銚子電鉄でもそうだったのですが、ひらひらした服を着た素敵系女子が駅や電車の写真を撮っていたりして、時代も変わったものです。うちの嫁はまったく無関心ですが・・・。
 思ったほど良い光線状態ではなく残念でしたが、訪問がかない満足の神戸駅をあとにして、最終訪問駅の上神梅へ。うまく列車のやり繰りができず1時間10分ほど待つことになりましたが、素敵な駅舎です。駅前の電柱が私のテクではうまく処理できず撮影に苦労しましたが、好天のもと駅舎が映えます。
 結局、朝8時から午後3時まで7時間かけて桐生~足尾を行ったり来たりしていました。うちの嫁に言うと「信じれん」と言われそうですが、妥協して後で何度後悔したことか。これで憂いなく前へ進むことができるでしょう。
 帰りは、高崎経由で神田へ。高崎からは在来線のグリーン車でゆったり移動します。このJR東日本のサービス素敵です。上京した際には、ちょこちょこ使わせてもらっています。

【4日目】馬喰町~大原~いすみ鉄道~大原~帰宅

 ホテルを出て馬喰町から一旦東京駅へ行き、切符を買いなおして大原へ向かいます。今日は、いすみ鉄道を訪問しその後、帰路につきます。東京からは特急利用で混んでいないか心配だったのですが、ラクラク座れました。
 いすみ鉄道はキハ28が運転を始めたと聞き、今回行程に組み込みました。大原駅でおそるおそる、「急行券はここで売っていますか。」と聞くと、無事指定席はありました。めちゃめちゃ混んでいるのではと心配だったのですが、駅での撮影もさほど苦労しませんでした。昼近くの便のほうが混んでいるのかな。
 指定席はキハ28のほうに設定されていました。一昔前は、非電化路線というとこいつによく当たり、「またこれかよ」と辟易したものですが、数が減ってくると不思議なもので、こうしてわざわざ500kmの距離を駆けて馳せ参じたりします。出発した車内では、昔よく聞いたオルゴール音で始まる車内放送があったりして懐かしさ満点です。懐かしさでいうと指定席券も昔の硬券を模したもので、ここまでやってくれるのかと頭が下がります。
 この路線は、JR最終日に訪問しています。当時はキハ30系列が活躍していて、車内はロングシートだったと記憶しております。今日はクロスシートでまったりと進ませてもらっています。そう考えると、20数年ぶりの訪問なわけで、私も歳をとるわけです。嗚呼。
 とりあえず、上総中野まで乗り通すことにします。車窓はのんびりしていますが、時々高い鉄橋を渡ったりしてアクセントがつきます。国吉では交換待ちを利用して数分の停車時間があり、撮影タイムとさせてもらいました。途中でのんびり停車する時間があると、ゆっくり撮影できるのでありがたいです。
 上総中野で折り返し、大多喜へ。ここでは、小湊鉄道連絡の硬券と自由席の急行券を購入します。駅ホームは、上総中野へ戻る国鉄型車両を待つらしき人で混雑していますが、無事、窓口で件の券を購入できました。ロングシートの在来車両ものんびりしていて快適でした。
 大原からは特急で東京駅へ戻り、新幹線で帰宅するだけです。今回は関東近郊の私鉄をゆっくり訪問させてもらいました。結局、新直通区間には乗らなかったという・・・。それに、子連れではなかったので、観光の要素がゼロ。ひたすら乗りっぱなしの旅でした。ま、原点に戻るということで、それもよしかなと。次は、どの鉄道に行くことができるかな。

                        《おしまい》


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